社会の課題解決 Social Issue

ビズリーチは、サービスや事業を通じて社会の課題解決を目指しています。ここではその取り組みの一例をご紹介します。

  • 東京レインボープライド
  • トビタテ!留学JAPAN
  • UWC ISAK
  • ラグビーワールドカップ2019組織委員会

特定非営利活動法人 東京レインボープライド

特定非営利活動法人 東京レインボープライドは、「らしく、たのしく、ほこらしく」をモットーに、性的指向および性自認(SOGI=Sexual Orientation, Gender Identity)のいかんにかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現を目指し、活動しています。

東京レインボープライド公式サイト

杉山 文野 様 / 特定非営利活動法人 東京レインボープライド 共同代表理事

設立されたときから現在にかけて、社会からの注目や反応に変化は生じてきていますか?

杉山文野様

東京レインボープライドは「プライドフェスティバル&パレード」などを行っており、「東京レインボープライド2018」では、2日間の総動員数が15万人を超え、昨今ではLGBTに対する社会からの注目が、数年前には考えられないほど集まるようになりました。これは一朝一夕に実現したことではなく、セクシュアル・マイノリティ(性的小少数者)に対し認知や理解が何もない時代から活動を続けられてきた方々のご尽力や、サポートしてくださった多くの皆様の努力が結実した結果だと思います。今まで関わってこられた全ての方々に、心より敬意を表すとともに感謝いたします。

2019年は「ストーンウォールの反乱」から50年、日本で初めて「パレード」が開催されてから25年となります。この節目の年となる2019年のテーマは「I HAVE PRIDE 〜あるがままを誇ろう〜」にいたしました。これまで積み重ねてきた歴史を再認識し、今一度「PRIDE」という言葉を胸に強く刻むことで、活動の目的と共感の輪をより社会に広げていきたいと考えています。

ビズリーチに対する印象と、今後ビズリーチに期待することをお聞かせください。

ビズリーチには、「東京レインボープライド2018」に初めてご協賛いただき、引き続き2019年もスポンサーとして参加していただいています。ビズリーチは、「わからないこと」に対する学ぶ姿勢がとても印象的です。「わからない」から「やらない」ではなく、「わからない」からこそ「一緒にやろう」というビズリーチの前向きな姿勢が、日本の社会全体にもっと広がればいいなと思っています。

LGBTに対する適切な理解と知識の共有が必要であるという認識は企業にも広まり始めていますが、具体的にどのように取り組んでいけばいいのかなど、進め方について試行錯誤している企業は少なくないように思います。多様性を理解し合い、誰もがありのままに自分を表現して活躍できる企業が増えるように、ビズリーチには、引き続き多くの企業を巻き込んでいただき、一緒にダイバーシティを推進できることを期待しています。

「東京レインボープライド」への協賛・参加に対する思い

ビズリーチは「Future of Work」という言葉をキーワードに、「未来の働き方や経営」を創ることを目指し、新しい働き方を支えるサービスを展開しています。テクノロジーの進化や人口減少、グローバル化など、人と企業を取り巻く環境は大きく変化し、働く一人一人の価値観も多様化しています。

そのようななか、企業や社会には、多様な視点をありのままに受け入れ、それぞれの人がその人らしさを表現しながら活躍できる環境をつくることが求められています。「ダイバーシティ」はこれからの時代、すべての人にとって重要なテーマであり、私たちは新しい働き方を支えるサービスを生み出していくうえでも、ダイバーシティを本質的に理解するため、学び続けなければならないと思っています。そのような背景から、2018年より「東京レインボープライド」に協賛させていただいています。ビズリーチは、誰もが「ありのまま」輝ける社会の実現を目指しています。

集合写真

↑「東京レインボープライド2019」のビズリーチのブースにて撮影。

過去掲載記事

トビタテ!留学JAPAN

文部科学省は、意欲と能力ある全ての日本の若者が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的として、2013年10月より留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を開始しました。政府だけでなく、社会総掛かりで取り組むことにより大きな効果が得られるものと考え、各分野で活躍されている方々や民間企業からの御支援や御寄附などにより、官民協働で「グローバル人材育成コミュティ」を形成し、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成します。具体的には、民間寄附を100%原資とする返済不要の留学奨学金を高校生・大学生に給付する支援制度「日本代表プログラム」を実施、既に4,300名以上が選抜され、同コミュニティの一員として活動しています。

トビタテ!留学JAPAN 公式サイト

船橋 力 様 / トビタテ!留学JAPAN プロジェクトディレクター

トビタテ!留学JAPANの設立の背景と目的についてお聞かせください。

船橋力様

トビタテ!留学JAPANとは2020年までに日本から海外に出る大学生と高校生を倍増させるために、日本から海外に出ることを身近に感じる、新しい文化を作ろうというキャンペーンを指しています。そのなかで一番コアに据えているのが、2014年に始まった「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」で、民間の寄附のみによって、2020年までに将来のリーダー候補やリーダーの卵を1万人輩出することを目指しています。御社からも多大な寄附をちょうだいしました。

これまで実施されてきた感触についてお聞かせください。

これまで大学生以上で約3,000名、高校生で約1,300名の合格者を出しており、留学後は多種多様な分野の専門家になってくれています。一人ひとりが社会課題をテーマに海外へ留学し、専門家となってその解決に取り組む一連の活動に対して、「これは地球規模の課題解決プロジェクトだね」というお声をちょうだいしたのはとてもうれしかったです。

また、留学した学生は留学先で日本について発信したり、自分のプロジェクトを実施するのですが、その後、日本に戻ってくると同窓会組織ができたり、留学経験者同士がネットワーク化されたりしています。このように、留学経験者同士のネットワークの構築、団体の認知度向上、優秀な人材の輩出ができているという点から、企業の方々にかなり好評価をいただいています。

集合写真

ビズリーチとの取り組みについてお聞かせください。

このプロジェクトが立ち上がった2014年、南さん(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)にお願いをして最初の公募を実施しました。1,300名ぐらいから応募があり、そのなかから採用したのは2名、うち1名は今も私の右腕として活躍してくれています。

この時は、ビズリーチの広報担当の方々が多くのメディアに声掛けをしてくださり、「ダイヤモンド・オンライン」や「東洋経済オンライン」にも関連記事が掲載されました。ビズリーチのサイトだけではなく、さまざまな媒体に私と南さんの対談記事が掲載されたお陰で、ものすごく認知度が高まりました。私が把握しているだけで求人ページが約100回シェアされているので、相当拡散されているのではないかと思っています。本当にありがたいです。

ビズリーチに対する印象をお聞かせください。

勢いがあり、エネルギッシュで、本当に業界を変えようとしている会社だと思います。企業としての利潤追求はもちろんですが、みんなが「本質的に正しい」と思えることに対して、正面から突き進んでくれそうな気がしています。大好きな会社ですし、日本の「働き方」や「働き方に対する価値観」を変えてくれることを期待しています。

今後、ビズリーチに対して期待することをお聞かせください。

私は日本の高校生・大学生がキャリアを考え始めるのがすごく遅いと思っています。だから、ビズリーチ・キャンパスが目指す世界観のように、なるべく早く、特に大学1年生くらいから将来のことを考えられるような土壌が欲しいです。今後、終身雇用はなくなり、留学が盛んになっていく。このような変化は当たり前だというメッセージを、ビズリーチのサービスを通じて若者に発信し続けてもらいたいと思います。

私のビズリーチの印象は、ヤンチャな雰囲気。またチームワークがとても良いイメージもあります。しかし、チームワークの源泉は一人ひとりの相当なとんがりがあるからだという気もしています。チームワークととんがりを両立させることができれば、本当に業界を超えて日本に新しい風を吹かせられる、日本を変えられるような気がしています。ぜひ可能性を信じて高みを目指し、取り組んでほしいと思っています。とても期待している会社です。

学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン

学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ(以下、UWC)は17の国および地域の加盟校からなり、155以上の各国国内委員会および生徒選考委員により構成されています。UWCはまた、世界中のあらゆる国から集いこの教育を受けた60,000名以上の卒業生と関係者によって構成されています。UWCインターナショナルは国際理事会および国際評議員会により運営されており、国際理事会の行政執行機関である国際本部・事務局はロンドンに設置されています。

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 公式サイト

小林 りん 様 / 学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン

設立の目的および背景についてお聞かせください。

小林りん様

学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(以下、UWC ISAK)は、「アジア太平洋地域そしてグローバル社会のために、新たなフロンティアを創出し、変革を起こせるチェンジメーカーを育てる」ことをミッションに掲げています。私自身が、高校時代に滞在したメキシコや、ユニセフ職員として活動したフィリピンで得た、強烈な原体験がきっかけとなり、教育を通じて社会を変えることを決意した直後の2007年、次世代のリーダーをアジアで育てる夢を持っていた発起人代表の谷家衛氏と出会ったのが、プロジェクトの始まりでした。

その後、ミッションに共感する方々の思いの輪が徐々に広がり、100名を超えるご支援者の皆様のおかげで、ついに2014年、夢の実現に至りました。

UWC ISAKを通じて今後どのような人材を育てていきたいと思いますか? また今後、どのような人材が日本や世界で活躍するとお考えでしょうか?

「今後10〜20年の間に、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になる」という研究結果*に見られるように、私たち、そして次世代の若者たちは、これまでに経験したことのないような変化の荒波のなかを生きていくことになります。その激動の時代に「変革を起こすチェンジメーカー」として活躍するのは、まだ表面化していない課題を嗅ぎつけてその本質を見極め、さまざまな領域の知を結集しながら、多様な仲間と共に解を出していける人材だと、私たちは考えています。

UWC ISAKでは、こうした人材を輩出すべく、「多様性を生かす力」「問いを立てる力」「困難に挑む力」を養う教育プログラム、学習環境を用意しています。また、約7割の生徒に全額または部分奨学金を給付することを目指しています。

*株式会社野村総合研究所と、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究(2015年)

集合写真

©トヨサキジュン

今回、UWC ISAKを牽引する経営人材の採用について、ビズリーチをパートナーに選んでいただいた理由をお聞かせください。

本校のスタッフ採用は、これまで主に本校Webサイトへの掲載や、周囲の方の紹介を通して行っており、採用マーケットで広く告知することはありませんでした。しかし、「昨今では、教育のような社会的意義の大きい仕事に就きたい、あるいは、小さな組織でも責任を持ってやりがいのある仕事をしたい、と考える方が増えている」というビズリーチの皆様の言葉に勇気付けられ、初めての大々的な公募に至りました。また、本校の採用ターゲットとなる方々が多く会員登録している点や、応募を待つだけでなく、お会いしたい会員の方にこちらからスカウトメッセージを送れる点も、ビズリーチと一緒に取り組むことを決めた理由です。

ビズリーチを利用した印象をお聞かせください。

懇切丁寧なサポート、アクティブ会員数の多さに大変驚かされました。結果的に、300名近いご応募をいただき、選考に苦労するといううれしい事態を経験させていただきました。特に、初めて採用サービスを利用する私たちに対して、ビズリーチの担当者の方が、豊富な会員データベースを最大限に活用したスカウトメッセージの送り方、キャンペーンを打って応募数を増やす方法など、手取り足取りフォローアップしてくださいました。そのきめの細かな指導力と的確なアドバイスには、まるでマラソンの伴走をしていただいているような安心感がありました。

今回の採用プロセスを経て、さまざまな色に輝く「人材」という資産に巡り合うためには、あらためて的確なマーケットに正しいタイミングでアプローチすることが肝要だと痛感しました。ビズリーチが蓄積しているデータベースやその使いやすさなど、ひとつひとつの積み重ねが、他社には追随できないサービスにつながっているのだと感じました。そして、なんといっても最後は人材。私共の特殊なニーズを心憎いぐらい適切にくみ取り、結果に共に一喜一憂して、目標を達成する手助けをしてくださったビズリーチの担当の方やチームそのものが、真の差別化要因だと思いました。

今後、ビズリーチに対して期待することをお聞かせください。

今、労働市場には、大きく2つの変化が起こっていると感じます。

1つは、知名度や社会的地位といった座標軸ではなく、自分のやりがい、生きがいを大切にしたキャリア選択をする方が確実に増えていること。この背景には、時代の急激な変化に適応できなければ大企業でさえ消えてなくなる時代がそこまできていて、「それであればいっそのこと、自分らしく、自らの価値観にあった仕事を選ぼう」と考える人が増えていることがあるのかもしれません。

もう1つは、「転職」の意味が変わりつつあることです。「人生100年時代」に突入し、人は80歳まで働くかもしれないと考えると、「転職」とは、同じ業界内で会社を移ることではなく、職業そのものを大幅に変えることを意味することになるでしょう。

双方とも、業界内の口コミや限られたネットワークのなかではなく、膨大な情報のなかで、業界あるいは国境さえも越えて、ダイナミックに人材が動いていくことを意味していると考えます。そんな時代にこそ、上述のような特徴をもつビズリーチの存在意義が、ますます増していくであろうことを、信じて期待しております。

このたびは本当にお世話になり、ありがとうございました。

公益財団法⼈ ラグビーワールドカップ 2019 組織委員会

オリンピック、FIFAワールドカップとならぶ「世界三⼤スポーツイベント」として、4年に⼀度世界中を熱狂させるラグビーワールドカップ。アジア初開催となる次回の舞台は⽇本です。ゴールデン・スポーツイヤーズともいわれる3年間、その幕開けを飾るこのイベントは、2019年9⽉から全国12会場で開催されます。公益財団法⼈ラグビーワールドカップ2019組織委員会(以下、組織委員会)は⼤会の成功に向けて準備を進めるとともに、この⼤会を通して、被災地をはじめとする⽇本各地の「地⽅創⽣」やラグビーを、⽇本そしてアジアにおけるグローバルスポーツとすることなどを⽬指しています。

ラグビーワールドカップ2019(TM)公式サイト

中⽥ 宙志 様 / 公益財団法⼈ラグビーワールドカップ2019組織委員会 ⼈材戦略局 ⼈事企画部⻑

組織委員会の設⽴の⽬的および背景についてお聞かせください。

中⽥ 宙志 様

本組織委員会は、「ラグビー伝統国」以外での初めての開催地として⽇本が選ばれたことを受け、2010年11⽉にラグビーワールドカップ2019(TM)⼤会の準備、運営を⽬的として⽴ち上げられました。⼤会の成功に向けて、チケット販売やそのためのマーケティング活動、試合会場の運営と警備、出場20チームの公認チームキャンプ地の準備など、担う役割は多岐にわたります。本組織委員会は、官公庁や⺠間企業からの出向者も含め現在約130名のメンバーで構成されており、⼤会終了後に解散することが決まっています。しかし私たちのチームは、⼤会の成功の先に、この⼤会を通してさまざまな絆をつくり、新しい価値を協創しつなげていく未来を描いています。

ラグビーワールドカップ2019(TM)のその先にも思いが込められているのですね。

2017年、本組織委員会は「絆 協創 そして前へ」を⼤会ビジョンとして定めました。本⼤会の⽬的は、全部で48試合⾏われる各スタジアムを満員にすることや、国際交流、ラグビーの発展だけではありません。もう一つ「地⽅創⽣」も⼤きな⽬的として掲げています。今回の開催地には、東北や九州も含まれます。世界中から多くの⼈々が⽇本各地を訪れる経済効果は、とても⼤きなものがあります。しかし、その先にある⼈々の新たな絆、⼈々が出会った「掛け算」により新たに⽣み出される価値にも意義があります。今⼤会の運営に携わってくださる多様なステークホルダーの⽅々、ボランティアスタッフ、そして本組織委員会のメンバーが、⼤会終了後も各地でともに新しいことに挑戦できることを願っています。

2017年5⽉、組織委員会の中核を担う⼈材を複数ポジションで公募されました。公募媒体の一つとして選んでいただいた、ビズリーチとの取り組みについてお聞かせください。

⼤規模な⼤会を各⽅⾯にわたるステークホルダーと協⼒しながら成功させるためには、組織委員会としても多様な背景を持った⼈材が必要です。およそ1カ⽉の公募期間で、経営戦略アナリストや採⽤担当マネージャー、セールスマネージャーなどの6つのポジションを募集しました。ビズリーチ上にどのような求⼈内容を掲載するのかといった打ち合わせを何度も重ねたほか、公募開始⽇にはビズリーチと共同で、「スポーツビジネス」をテーマにしたキャリアセミナーを開催しました。興味を持ってくださった⽅が多くいらしてすぐに満員となりました。

イベントの様子
イベントの様子

ビズリーチを利⽤された印象はいかがでしたか?

担当の⽅と何度もお話しするなかで、そのパッションとひたむきさが印象に残っています。公募から1年ほどたった先⽇も、担当の⽅からラグビーの試合を⾒た感想が届きました。この公募だけでなく、⼤会の成功、その先の未来までともに⾒つめてくださっている熱い思いを感じます。

ありがとうございます。今後、ビズリーチに期待することがありましたら教えてください。

スポーツビジネスは、政府の成⻑戦略にも掲げられ注⽬を浴びる分野の一つです。しかし、まだまだ携わる⼈が少なく、⼈材育成が急務です。今回のような国際的なスポーツイベントの運営、準備に携わった経験は、きっと世界中から必要とされるものです。また、スポーツを「感動を⽣む」だけのものではなく、持続可能なビジネスとしてマネタイズできるスキルは、他業界でも⾼く評価されると思います。ビズリーチには、多様なスキルやバックグラウンドを持つ⼈材が、スポーツビジネスというフィールドでも、どんどん活躍できる社会を作ってもらえたらうれしいですね。今⼤会が終わった後、5年後10年後の未来を共有しながら⽇本のスポーツビジネスを協創してくれる⺠間企業の一つになってほしいと願っています。