Story.06

つくって、売って、よく遊ぶ。

もし「好きな授業は?」と質問をされたら、その質問にかぶせ気味にこう答えるだろう。「図工!」。週に1度、2時間連続で行われる図工の授業が、小学生の僕にとっては何よりの楽しみだった。

それぐらい好きだから、当然、図工の授業だけでは創作意欲は満たされるはずもない。自分がつくりたいと思ったものをひたすらつくっては、学校で友達にお披露目し、疑似商売をして遊んだ。特に、僕が手づくりした輪ゴム鉄砲は、クラスの男子が「譲ってくれ」と群がるほど大人気だった。群がる友達に「輪ゴム5個で交換ね」と交換条件を提示したら、面白いほどポンポン売れる。僕の筆箱の中は、あっという間に輪ゴムでいっぱいになった。

商売一家のDNA。

子どもながらに、この商売っ気。これはまぎれもなく、家系が影響している。父はスナックをやっていて、親戚も自営業が多い。僕の家は、商売一家なのだ。

父は大学を卒業してから洋食店でシェフの修業を積み、その後、祖父のスナックのあとを継いだ。「好きだから手を抜かない」が口ぐせの父。料理専門誌をチェックして最新の情報を得たり、地方の名店を訪れて勉強したりと、今もなお自分の腕を磨き続けている。

そんな父が働く姿を、僕は小さい頃からずっと見てきた。スナックでお客さんと一緒に楽しそうに話をしている父。父のつくったこだわりの料理をおいしそうに食べているお客さん。そこには幸せな時間が流れていた。僕は子どもながらに父のことをかっこいいと思い、商売は楽しいと思った。

喜んでもらえて商売。

高校・大学ではバンドに没頭したが、ここでも商売っ気が爆発する。ライブをするのも好きだけど、ライブでいかに黒字達成するかを考え、集客やファンづくりのためにあれやこれやと工夫した。「お客さんを積み上げることが大事」。バンドメンバーにはよくそんなことを熱弁していた気がする。僕はきっと、バンドよりも商売が好きなバンドマンだった。

商売したがりな性格は、子どもの頃から変わらない。ただ、大人になっていくにつれて、輪ゴム鉄砲をつくっていたときの自分とは大きく変わったことがある。それは、「相手が喜んでもらえるものを生み出したい」と思うようになったことだ。

好きだから手を抜かない。

喜んでもらえるサービスをつくりたい。必要とされるサービスをつくりたい。そんな目標が今の僕にはある。そのために、技術力とビジネス力を磨き続けている毎日だ。

「好きだから手を抜かない」という父の言葉を思い出しては刺激をもらい、自分なりに頑張っている。ちなみに、息子がこんなに父の影響を受けていることを、父は知らない。

スタンバイ事業部

Message
いまの自分から、あのときの自分へ。

「仕事で遊ぶ」は、
きみが思うよりずっと楽しい。

田所 駿佑スタンバイ事業部 プロダクト開発グループ

ストーリー一覧ページに戻る