2019年4月14日

株式会社ビズリーチ

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創業10周年のごあいさつと御礼

創業10周年のごあいさつと御礼

株式会社ビズリーチは、2019年4月14日に創業10年を迎えることができました。これもひとえにお客様、そしてまだ何もない頃から関わっていただいた全ての関係者の皆様の多大なるご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。

10年前、ビズリーチは数名の仲間とともに、渋谷区・桜丘町のマンションを改築した小さなビルの一室でスタートしました。そして、長いようで短かった月日を経て、現在は1,400名を超える仲間が集うチームへと、みんなで成長できたことを素直にうれしく思っています。

この機会に、10周年を迎えるビズリーチの「今」について、少しお伝えさせてください。

私たちは創業期から、「社会にインパクトを与える事業を創り続ける」という約束をしてまいりました。その約束を守るため、単一事業から複数事業を運営できる会社体制へと変革を目指し、約4年前に明確な意思を持って、社内を2つの組織に分けるという決断をしました。

一方の組織は、「ダイレクトリクルーティング」という言葉と共に育ってきた、創業事業の「ビズリーチ」を中心にHRテック事業の経営を担っています。これらの事業の経営を、若いリーダーたちを中心とした新経営チームに完全移譲したことは、会社の大きな転換点となりました。

体制変更をしてから、新しい環境のなか、各事業のみんながそれぞれのチームにおいて、高い目標を掲げ、行動することで、自分たちらしく事業を成長させていく姿は、目を見張るものがありました。この決断に期待以上の成果と成長で応えてくれた、社内のみんなに感謝しています。

もう一方の組織は、新規事業の立ち上げに集中する組織として、私自身も含めた創業期からの経営チームを中心に、これまでの枠にとらわれないサービスの立ち上げを進めてきました。企業の生産性向上を目指すクラウド型の採用管理や従業員データベース、また国全体の後継者不在問題の解決を目指す事業承継M&Aプラットフォームなど、社会の課題と向き合いながら新たな事業を生み出すことができました。

「技術革新によって生まれたプロダクトを通じ、スケールの大きな事業を創り続けたい」。青臭く聞こえる言葉かもしれませんが、このような思いを実現できる組織を心の底から目指すための大きな決断でした。

また10年間を振り返るうえで、自分たちがどんな価値観を大切にしてきたか、学んできたかについても考えてみました。私たちが創業から大切にしてきた価値観は、1つのミッション、3つのバリュー、6つのクレドを総称した「ビズリーチウェイ」のなかに込められています。ビズリーチのみんなでつくり、みんなで大切にしてきたものです。

何もないところからでも、仲間とともに走り続けることで、想像もできないような未来が見えてくること。できる理由を突き詰め、仲間を巻き込みながら行動することで、大きな推進力が生まれること。そして、社会や業界の課題と真摯に向き合い、事業を創り続けることで、新たな時代の歴史が生まれていくこと。ビズリーチは、「ビズリーチウェイ」の価値観を信じて、全員で成長してきました。

また数多くの失敗からもたくさんの学びがあり、その経験もまた、大切な価値観へと変わっていきました。新しい「何か」に挑戦する限り、失敗はつきものですから、ご迷惑をおかけしたときには、素直に頭を下げること。諦めずに、歯を食いしばって改善し続けること。そして失敗して立ち上がるからこそ、向かうべき目標や課題が明快になり、霧が晴れるような感覚で、確信をもって前進できるということ。みんなと一緒に創ってきたビズリーチだからこそ、みんなとともに学んできたことばかりです。

世の中は、自分たちが気付かないくらいの急速なスピードで変化しています。10年前ごく当たり前であったことが、時代遅れの非常識になったりもしています。「生き残るために変わり続ける。そして変わり続けるために学び続ける」。この言葉は、この時代を生きていくうえで、ビズリーチのみんなで創り上げてきた言葉であり、次の10年間においても、われわれが体現していきたい言葉です。

そして、何より大切だと思うことは、変わり続けるためには、「分からないことは分からない」と素直に認めることです。人は、その「分からない」を解決するために主体的に行動を起こすものだと信じています。何らかの課題の解決に向かって歩むことは、人生の喜びの一つだとも感じています。いつか振り返ったときに、みんなで肩を組みながら「あのときは最高に面白かったね」と笑いあいたい。本質的に価値あることを追い求め、道の真ん中を堂々と突き進みたい。「ビズリーチウェイ」にもその思いを込めました。

そんな思いの先にある10年後。ビズリーチは一体どんな会社になっているのだろうか? 想像すらできない未来に向かって、これまでみんなと歩んできたように、これからも前進していきたいと思います。肩に力を入れず、呼吸をするように事業を生み出し、成長を続ける。そして、いつか訪れるだろう世界への挑戦にも、呼吸をするように取り組んでいく。それが、今も、これからもビズリーチ流なのではないでしょうか。

「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」。創業10年目から始まる新たなフロンティアの開拓を、ビズリーチのみんなと一緒に学び続けながら、楽しみ続けたいと思います。

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.
―Mahatma Gandhi

(明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。マハトマ・ガンジー)

株式会社ビズリーチ 代表取締役社長 
南 壮一郎